全国共済お役立ちコラム

特徴が多い終身保険!自分に合った保険をシミュレーションしてみましょう!

2020-7-5

終身保険は、生命保険の一種です。そして、自身の収入で家族の生活を支えている方は生命保険に加入する必要性が高いと言えます。生命保険は万が一に備える大切なものですが、毎月支払う保険料や保険金はいくらくらいの金額が適切なのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、終身保険を選ぶ際のポイントを紹介しながら、自分にあった終身保険をシミュレーションしてみましょう!

生命保険を検討する際には、必要補償額の把握をしましょう!

まず生命保険を検討する際には、必要保障額を考えましょう。必要保障額とは、加入者が死亡したためにかかる費用と遺族の生活に必要な費用です
加入者が死亡したためにかかる費用としては、葬儀や墓、遺品整理などにかかる費用があります。一方、遺族の生活に必要な費用には、家族が暮らしていくための生活費や子供がいる場合は学費などが含まれます。
公益財団法人生命保険文化センターの「平成27年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯主が万が一の場合の家族の必要生活資金は、年間約328万円、必要年数は16.8年間であり、総額約5,653万円必要だとあります。しかし、必要保障額は、加入者の年齢や家族構成によっても変わってくるため、生命保険に加入する前に自身で算出しておきましょう。

支払方法は有期払いがおすすめ?

終身保険の支払方法には、保険料の支払いを一定年齢や一定期間で満了させることができる有期払いと生きて契約している限り、保険料を支払い続ける終身払いがあります。
月々の保険料は終身払いよりも有期払いの方が高くなります。しかし、将来の解約返戻金を目当てに貯蓄をするのであれば、終身払いは払込期間の満了がないため、返戻率は低くなります。一方、有期払いは、払い込み期間が終了した後は、解約しても実際に払い込んだ額よりも多くの金額が戻ってくるので、貯蓄目的の方は有期払いがいいと言えるでしょう
また、加入時の年齢が20歳~30歳代と若い場合は、終身払いと有期払いの保険料の差は少なくなるので、有期払いがおすすめです。

目的別に終身保険を選びましょう!

終身保険には、低解約返戻金型終身保険、積立利率変動型終身保険、変額保険、外貨建て保険と種類があります。加入する目的を考えてから、終身保険を選びましょう。
まず、保険料を安く抑えたい場合には、シンプルな保障にすることが大切であり、低解約返戻金型又は変額型がおすすめです。本当に必要な保障はどれなのか取捨選択をし、過不足の無い保険を選びましょう。その際に、シンプルに死亡保障だけを求めるのであれば、変額終身保険を選ぶと保険料が割安です。
貯蓄性を重視したい場合にも、保険料が割安な低解約返戻金型終身保険がおすすめです。
そして、積極的に運用し大きく増やしたい場合には、外貨建て型や変額型がおすすめですが、リスクも念頭に入れましょう。
また、インフレに備えたい場合は積立利率変動型を選びましょう。積立利率固定型は積立利率があらかじめ決まっており、受け取れる解約返戻金や保険金が一定という点では安全性が高いタイプです。

解約返戻金のシミュレーションをしてみましょう!

現在終身保険の中でもメインとなっている低解約返戻金型終身保険の解約返戻金をシミュレーションしてみましょう。
30歳男性で死亡保険金額が500万円、保険料払込期間は60歳、月々の保険料は10,920円の場合を見ていきます。
5年経過した際の払込保険料累計は655,200円、解約返戻金は444,500円、返戻率は69.20%です。さらに、払込期間満了の歳である60歳では、払込保険料累計は3,931,200円、解約返戻金は3,047,800円、返戻率は77.50%です。しかし、保険料払込完了後の61歳では解約返戻金は4,376,700円、返戻率は111.30%となり、さらに年月が経つにつれて、返戻率は上がっていきます。保険料の払い込みが終わった後に、解約返戻金が大きく増え、払込保険料の累計額を上回っていることがわかりますね。
そのため、貯蓄目的の方や途中解約をする場合には、どのタイミングで解約すればどのくらいのお金が戻ってくるかを把握することは重要になってきます。

自分に合った保険を選ぶにはシミュレーションを!

終身保険には、様々な種類があり、死亡保障を得るだけでなく資産運用にも保険を活用することができます。そのため、終身保険の保険料は定期保険と比較すると高いですが、保険料の支払期間や支払い方法を工夫することで、負担額を小さくすることは可能です。そして、解約返戻金は保険の種類、契約内容、加入期間などに応じて決まっています。
自分が保険に求めることは何なのか、万が一のときにどれぐらいの保障が必要なのか、保険料はどれくらい負担できるのかなどをシミュレーションし、自分に合った終身保険を選びましょう!