共済にも終身タイプの保障はある?共済の終身保障について!

一生涯の保障を検討する際に、終身保険を考える方は多いと思います。そして、共済は年齢に関わらず掛け金が一定であり、満期を迎えると保障が終了してしまう掛け捨てタイプの商品しかないと思っている方もいるのではないでしょうか?しかしながら、共済にも一生涯保障が続く商品があります。共済と言えば、掛け金が保険料よりも安く、パッケージされたわかりやすい商品のイメージですが、終身タイプの共済は少し特徴が違います。
そこで今回は、実際の共済商品をご紹介しながら、終身タイプの共済について考えていきましょう!
そもそも共済とはどんなもの?
共済とは、組合員がみんなで掛け金を出し合い、共済金を支払う仕組みになっています。そのため、共済に加入するには組合員になる必要があります。ただし、員外利用と言って、一定の範囲で准組合員にならずに共済加入することも可能です。そして、営利を目的としないため、掛け金が安く、決算で剰余金があれば割戻金があります。
また、共済は死亡保障と医療保障をセットにしたパッケージ商品になっており、掛け金も加入年齢に関係なく一律にしたわかりやすい商品が多いです。しかしながら、終身保障のタイプの共済は年齢によって掛け金は違います。
JA共済の終身タイプの共済とは?
JA共済には一生涯保障が続く、終身の死亡保障が掛け捨ての保障にセットされている商品があります。60歳までは掛け捨ての大型保障、それ以降は200万円の終身保障が残ることが特徴です。つまり、葬儀代の準備ができるということです。
また、保険会社の終身保険の場合は、死亡保険金・高度障害保険金をメインで保障する内容がほとんどですが、JA共済の終身共済の主な保障内容には、災害給付特約、災害死亡割増特約があります。災害給付特約とは、期間限定により災害・感染症で死傷した場合に共済金が受け取れるものです。災害死亡割増特約とは、期間限定により災害・感染症で死傷した場合に共済金が割増で受け取れるものです。
したがって、JA共済では、災害に関する死亡または負傷による後遺障害への保障を手厚くしている点が、保険会社の終身保険にはあまり見られない保障内容と言えます。
死亡保障が手厚い分、掛け金は高くなっており、民間よりも割高ですが、割戻金があることも踏まえた上で判断する必要があります。
また、この終身共済には、医療保障は含まれていません。そのため、医療保障については別途、医療共済が用意されています。民間の保険会社ほど多様な商品はありませんが、プランの自由度は高いと言えます。
コープ共済の終身タイプの共済とは?
コープ共済には、保障内容や仕組みは基本的に終身保険と同じ「ずっとあい終身生命」という商品があります。ずっとあい終身生命は終身保険の共済バージョンであり、「死亡・重度障害(病気・事故)」のみのシンプルな保障なので、何か特約を付けたいのであれば、「あいぷらす」という別の共済か別途で終身医療共済を契約する必要があります。
終身保険と同様、契約時に死亡時に受け取る共済金と支払う掛け金を決めて、死亡すれば死亡共済金が受け取ることができ、解約せずに掛け金を支払い終えれば保障は一生涯続きます。そして、万一途中で解約することになった場合には、払い込んだ掛金の一部を解約返戻金として受け取ることができます。そして、特約に余命宣告6ヶ月以内だと保険金を死亡前に受け取れるリビングニーズがあります。他社と異なるのは年齢に応じた5つのコースがあることです。
国民共済の終身タイプの共済とは?
こくみん共済には、万一の死亡・重度の障がいに備えられるシンプルな保障の「せいめい共済」の終身生命プランがあります。更新による掛金のアップはなく、保障は一生涯継続します。加入対象は0歳~満70歳の健康な方で、掛金払込期間は短期払い、終身払い、一時払
いが選べます。ただし、加入対象年齢は短期払の場合は0歳~満65歳となります。
また、終身生命プランは、掛金払込期間中の解約返戻金を抑えることで、掛金を割安にした「低解約返戻金型」の商品です。
選択肢を広げて考えてみましょう!
終身タイプの共済も終身保険同様、保険期間は生きている限り続いていきます。そのため、亡くなったときの葬祭費用などを用意したい人には有効です。また、解約返戻金があるものは、掛け捨てではないため、老後の生活費や介護費を用意したい人にもおすすめです。掛け金は民間と比べて高い場合もありますが、割戻金を踏まえて上で考えましょう。
終身保険を検討する際には、終身タイプの共済も一緒に検討すれば、選択肢が広がりますね。