全国共済お役立ちコラム

女性独身、老後資金はいくら必要?

2020-2-7

みなさん、ご自身の老後資金について考えたことはありますか?

仕事に、プライベートに、お金のほとんどを自分自身に使える独身女性。

なかなかその先の人生について考える機会は少ないと思います。

もし現在が金銭面に不安がなくても、老後はどうでしょう。年金も満足にもらえるか分からない今、不安に感じている女性も多いかもしれません。このまま独身で老後を迎えた場合、どのくらいの資金が必要なのか分かっていれば、早い段階で準備ができますよね。
今回は、独身女性に必要な老後資金について、考えていきましょう

老後資金の算出方法

独身の場合、必要な老後資金を算出するためには、以下の3つを知る必要があります。

  • 何年生きるか(平均余命)
  • 公的年金はいくらもらえるのか
  • 生活費はどのくらいかかるか

1つ1つ解説していきます。

まずは「何年生きるか(平均余命)」についてです。

生きる期間が長ければ長いほど、必要な老後資金は増えていきます。そのため、老後に必要な資金を知るためには平均余命を把握しておくことが大切です。厚生労働省のホームページに「簡易生命表」というものがあるので、そこを見ると平均余命が分かります。ちなみに最新の平成30年のもので見ると、65歳での平均余命は男性が19.70年、女性が24.50年となり、女性の方が平均余命が長いことが分かりました。必然的に女性の方が、必要となる老後資金が大きくなるということになります。

続いて、「公的年金」についてです。

現役時に年金保険料をきちんと支払っていれば、国民年金ならびに、厚生年金が支給されます。これをたよりにしている方も多いと思いますが、最近では年金について様々な不安の声も飛び交っています。確実なことは分かりませんが、全てを頼り切らず、自分自身でも多少の貯蓄をしておくと安心です。公的年金がいくらもらえるのかは、保険料を支払っていた期間や雇用形態、金額によりますので、それぞれ調べる必要があります。

最後に、「生活費」についてです。

老後の生活費がいくらかかるかを想定して、目安を算出すると良いでしょう。現役時より自宅にいる機会が増える場合は、水道・光熱費なども少し上がるかもしれません。生活費に関しては、それぞれの生活スタイルがあるので、個人で考え目安を把握しておかなければいけません。

このように、どのくらい生きるかで必要な老後資金が分かり、公的年金からいくらまかなえるかを算出すれば、自身で用意する必要がある老後資金が出てきます。

上記の件を踏まえて算出すると、独身女性の平均は、大体1,200万円ほどとも言われています。あくまで平均なので、もっと長生きしたり、介護等急な出費があったりすると更に増えていくでしょう。

独身女性が老後資金を貯める方法

20代や30代の頃には関係なさそうな老後資金ですが、早いうちから貯め始めるにこしたことはありません。まず、自分の老後資金がどれくらい必要なのかを把握すると、具体的にイメージが沸いてくるかもしれません。思ったより大きい数字に焦りを感じる方もいるかもしれませんね。それを50代で気付くのか、30代で気付くのかでだいぶ違いますよ。

併せて、老後資金を貯める方法を調べておくことも大切。普通預金や定期預金、積立預金などもありますし、原則60歳まで引きおろしができないiDeCo(イデコ)などもあります。うまく運用すれば30代からでも十分1,000万円貯まります。それぞれ特徴がありますので、20代のうちに自分に合うものを見つけておくと安心です。

老後資金を貯めるコツ

考えなきゃと分かっていても、老後のことを身近に意識するのは難しいこと。様々なライフイベントがある中、時には上手く貯蓄ができなかったり、不安に感じたりすることもあると思います。旅行や体験など、そのときにしかできないことにお金と時間を使うこともとっても大切。若い頃から老後資金に対し少しでも意識を持つことが重要なので、定期的に貯めることができなくても落ち込まず、できるときに集中して貯蓄すると良いでしょう。1回だめになったから、やる気を落とさず、老後資金は長い目でちょっとずつ貯めていきましょう。

独身女性が生きていく上で大切なこと

働き盛りのうちは、何も考えずに時間もお金も自由に使える独身生活を楽しめるかもしれません。ただ、定年退職後はどうでしょうか。もし身体になにかあった場合、介護や看病をしてくれる相手がいない以上、施設などに入ることも考える必要があります。若い頃は気付かなくても、一人で生きていくのは想像以上に大変なこと。家族がいなくても、友人や同僚などの繋がりを大切にし、最低限のコミュニティを確保しておくと安心でしょう。老後資金の目安がリアルになってくると、数字の大きさに驚く方もいたかもしれません。ただ、若いうちから様々な優待制度などを使ってシミュレーションをしておくと、その不安も解消されそう。ぜひ1度、自身の老後資金について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか