全国共済お役立ちコラム

夫婦2人での老後資金、いくら必要?どう貯める?

2020-2-8

みなさんは、夫婦で老後生きていくために年金以外でいくら必要か考えたことがありますか?それぞれのライフスタイルや、現役時代の年金加入状況についても異なりますが、1人あたり最低1,000万、夫婦で2,000万と言われています。想像以上の数字に驚かれる方もいるかもしれませんが、少しずつ準備しておけばそう難しい数字ではありません。仮に1,000万に到達しなくても、準備しておくとしておかないとでは状況がかなり変わってきます。今回は、夫婦の老後資金の目安や貯め方まで解説していきます。

老後資金のシミュレーション方法

まずは、自分たちの老後資金がいくらくらいかかるのか、シミュレーションして知ることが大切です。老後資金のシミュレーションは、以下の流れで行います。

  • 収入を計算する

公的年金・再就職による収入・配偶者の収入・退職金・その他の収入など、世帯の収入などの合計。

  • 支出の金額を計算する

生活費・娯楽費・ローン残高など、自分自身の生活にかかる固定費などを合計。

  • 平均寿命も確認

厚生労働省のホームページに「簡易生命表」というものがあるので、目安にしてみると良いかもしれません。

以上の3つを把握し、「(収入-支出)の数値×定年後の平均寿命」で大体の老後資金の目安が出てきます。

例えば、もらえる年金の金額は、厚生年金加入なのか国民年金加入なのかで変わってきます。 ここでは夫婦の最低日常生活費が、月平均22万円だとして、厚生年金加入の夫婦の場合は、公的年金額が約22万円なので、なんとか公的年金だけでまかなうことができそうです。

それでもかなりカツカツな生活を強いられることになりそう。

続いて、国民年金加入者の夫婦の場合、公的年金だけでは毎月約9万円不足してしまう計算になります。1年では合計108万円の不足、さらにそれを平均寿命(男性81歳、女性87歳)で考えると合計2,000万円以上足りない計算になります。 あくまでこれは最低日常生活費です。

ゆとりある老後生活に必要な理想の金額は月約35万円と言われているので、これを考えると、更に老後資金は膨らんでいきそう。 このような感じであらかじめシミュレーションをしておくと、老後資金への対策方法が見えてくるかもしれません。

老後資金を用意するためできること

それでは老後資金を貯めるため、実際には何をすればいいのでしょうか。

単純にお金を稼ぐ・貯金するという以外に、例えば固定費を見直す・買い物の仕方を変えるなど、生活コストに関し工夫できることはあります。

また、20代・30代などまだ若い時期でしたら、月数千円でも良いので老後資金を貯め始めるのも1つの手ですね。 他にも保険や、iDeCo(イデコ)・つみたてNISAなど積み立てていく方法もあります。

目的別に口座を分けておくことも効果的です。投資などでお金を増やすことにはリスクも伴います。それぞれ特徴があるので、自分たちに合ったものを見つけることがポイントですよ。

急な出費にも備える

若いときは、病気やケガなどの心配も少ないですが、60代以降は様々な病気の発症リスクが高まります。あらかじめ医療費を貯めておくのは難しいと思いますので、万が一のために保険や共済などに加入し、最低限の保障を確保しておくと安心です。とは言っても、あまり保険料にお金をかけたくない…でも保障はしっかりしてほしいですよね。

例えば都道府県民共済では、日帰り入院から死亡保障までカバーしてくれる「総合保障型」というが月1,000円~用意されています。月1,000円の保障内容だと心配な方は、2,000円・4,000円のものもあります。更に65歳~69歳まで加入できる「熟年型」は、月2,000円または月4,000円から選択でき、85歳まで保障が続きます。併せてチェックしてみてくださいね。

老後資金への不安を解消するために

年金がいくらもらえるかも分からず、不安なイメージも多い老後資金。目を背けず、きちんとシミュレーションをし、そのために貯めていけば、老後資金への不安も解消されていくでしょう。老後のことなんてまだまだ先、と思いがちな20代・30代の方も、他人ごとではありません。

若いうちから意識・準備していくことで、老後安心して生活できるでしょう。若い頃から始めることで負担も少なく、無理なく貯めることができそう。今まで考えたことがない人も、一度自分たちの老後資金について、話す機会を持ってみてはいかがでしょうか。