全国共済お役立ちコラム

脳卒中などの三大疾病保険の必要性について

2022-12-8

日本人の死因の上位を占めるがん、心筋梗塞、脳卒中を保障する三大疾病保険は、どのような保険でしょうか。とくに脳卒中は、がんや心筋梗塞と比べると、入院日数が長期化する傾向があります。その理由は、脳卒中になると脳が一時的に酸素不足、栄養不足となって脳に障害をおこし、身体の機能を低下させるため、リハビリ治療期間が入院日数に含まれることも多いからです。また長期入院や、退院後のリハビリや投薬、検査などで治療が長期化しやすい傾向もあります。治療費の捻出と収入減少も考慮して、三大疾病になって慌てないように、今から保険に入って備えておくことが大切です。三大疾病保険のおすすめの商品や必要性、選び方などについて詳しくみていきましょう。

そもそも三大疾病保険ってなに?三大疾病保険の主な保障内容

三大疾病保険とは、「がん(悪性新生)」「心疾患」「脳血管疾患」に対しての保障が付く保険になります。主な保障内容は
 三大疾病保険金 
三大疾病のいずれかに診断され、所定の条件を満たしたときに三大疾病保険金が支払われる。
 死亡・高度障害保険金
保険会社によっては、三大疾病以外でもなくなった場合や高度障害状態になったときに支払われる。

保険金を受け取る際には、各、会社ごとに定められている所定の条件があります。
所定の条件を満たしていないと保険金は支払われないので、契約時にはしっかりと確認しておきましょう。保険会社によっては、ほかの保険 (定期保険や医療保険などの)追加して付けることができる三大疾病保険もあります。
定期保険、医療保険では賄えきれない部分も保障されるので、追加して付ける制度があるのであれば、一緒に加入しておくのがおすすめです。

|三大疾病保険とがん保険の違い
三大疾病保険とがん保険の違いは以下のようになります。

❖がん保険
がんになった時の治療費に対して備えるための保険で、入院時に日数で給付される入院給付とがんと診断されて給付される診断給付がある。メリットは入院日数には制限がないため、治療費を安心してまかなうことができる。また保険期間中であれば、何度も保険金の請求ができ、保険料が割安なことが多い。

❖三大疾病保険
がん、心疾患、脳血管疾患になった時のための生活費など様々なことに対して備えるため
の保険で、死亡・高度障害にも備えられる。給付条件は、がん、心疾患、脳血管疾患と診断され、保険会社の所定の条件に満たしたときに一括で保険が支払われるが、給付された時点で契約は解除される。メリットとしては、三大疾病になった後、まとまったお金が入り、生活費や入院費の補填ができる終身タイプの場合だと、病気備えながら老後の資金としての貯蓄も可能。

がん保険は「がん」にのみ保険金が支払われます。
それに対して、三大疾病保険はがん、心疾患、脳血管疾患の3つの病気に備えることができます。また、死亡・高度障害になったときや老後の資金にも備えることができ、
万が一のときにがん保険よりも幅広く備えることができるのが特徴です。
しかし、がん保険は保険金を受け取る回数に制限はありませんが、三大疾病保険は受け取った時点で保障はなくなり、お金を受け取れるのは1回切りになります。
がん保険よりもまとまったお金を受け取ることはできるので、メリット・デメリットを考えた上で契約するようにしましょう。

共済の三大疾病特約

では都道府県民共済の三大疾病特約について確認していきましょう。

東京都のケースで説明します。まず共済の特約は主契約ありきのオプションのようなものなので、主契約に加入していることが条件になります。
脳卒中を含む三大疾病の保障のことは「新型三大疾病特約」と呼び、月々の掛け金は1,200円と2,400円の2種類です。
掛け金の形態がシンプルで分かりやすいところも共済の特徴の1つですよね。

もちろん掛け金によって保障の内容は変わってきます。 まずは主契約+1,200円で月々加入できる「新三大疾病1.2型特約」から見ていきましょう。主な保障内容は以下の通りです。
がんと診断されたとき50万円のがん診断共済金を受け取ることができる。
がん、心筋梗塞、脳卒中によって入院した場合、1日あたり5,000円受け取ることができる。(入院1日目から)
がんの治療によって通院した場合、1日あたり2,500円受け取ることができる。(1日目から60日目まで)
手術することになった際、5万円~20万円受け取ることができる。 (18歳~60歳の場合。60~65歳は金額に変動が有ります。)
入院だけではなく、通院に対しても保障してくれる点はとても心強いですよね。
ちなみに入院保障は、脳卒中と心筋梗塞の場合1日目から124日目までと制限がありますが、がんの場合はなんと支払い日数の限度がありません。三大疾病はどれにかかっても治療にお金も時間もかかります。保障の日数等が異なるとはいえ、1つの特約で3つまとめて保障してくれるのは有りがたいですね。

次に、「新三大疾病2.4型特約」について見ていきます。こちらは、主契約+2,400円で月々加入することができます。こちらの保障内容は以下の通りです。
がんと診断されたとき100万円のがん診断共済金を受け取ることができる。
がん、心筋梗塞、脳卒中によって入院した場合、1日あたり10,000円受け取ることができる。(入院1日目から)
がんの治療によって通院した場合、1日あたり5,000円受け取ることができる。(1日目から60日目まで)
手術することになった際、10万円~40万円受け取ることができる。 (18歳~60歳の場合。60~65歳は金額に変動が有ります。)
保障の内容や日数はかわりませんが、掛け金が倍になることで保障の金額が倍になるイメージです。保障金額が倍になるだけでかなり安心感が増しますね。

三大疾病の保険料

三大疾病保険は年齢とともに月額保険料が高くなっていきます。保険会社によっては、20歳と60歳のでは月の支払いが3倍近くも違いますまた、いつなんどき病気になるかも分かりません。したがって、三大疾病保険には若いうちから入ることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。死因の50%をしめている三大疾病は、いつ誰がなってもおかしくありません。三大疾病への加入をおすすめするのは、保険料を無駄にしたくない人や死亡と三大疾病の両方に備えたい人、また三大疾病のリスクが高いと感じている人です。
加入時には今、入っている保険との保険の重複保険金の支払い条件やライフプランとのバランスを確認しましょう。三大疾病は、ここ最近では若い人でも見られることが多くなってきました。三大疾病保険に若いうちからはいって、万が一のときのための備えをいまからしておくことが大切です