全国共済お役立ちコラム

脳血管疾患とはどんな病気?どのような保険で備える?

2021-12-7

脳血管疾患(脳卒中)は怖い病気で、日頃の生活習慣などで、予防の大切さや怖い病気だということを前回まででお伝えしたかと思います。
特に食生活や喫煙、アルコール、ストレスなど非常に重要ですので、是非参考にしていただき予防していただければと思います。
さて、今回はいざという時の備えとして保険の大切さをお伝えしたいと思います。
健康の問題だけではなく、いざという時の経済リスクなどを考えて、治療に専念できる様にすることも、大事だと思います。備えをしっかりとした上で、生活習慣などを改善していく様に実践できればと思います。

脳血管疾患とは

脳血管疾患とは、脳の血管のトラブルによって脳細胞が破壊される病気の総称です。
主として「出血性脳血管疾患」と「虚血性脳血管疾患」に分類され、これらは「脳卒中」とも呼ばれています。
脳血管疾患は突然死のリスクがあり、日本人の死因においても「悪性新生物(がん)」「心筋梗塞」に次ぐ第3位ともなっています。
一命を取り留めても後遺症を残す方が多く、それは言語障害や身体の麻痺など多岐にわたります。日本人の介護理由の第1位は脳血管疾患とも言われており、生活習慣の見直し等で病気を予防することはもちろんですが、万一罹患してしまった場合に備えて保険を準備することも大切です

脳血管疾患となる原因

脳血管疾患になる原因はいくつかありますが、飲酒や喫煙、運動不足など生活習慣によって誘発されると言われています。
生活習慣の見直しはもちろんのこと、健康診断で高血圧や不整脈などの疾患を指摘されている方はそれらの病気の治療をすることによって脳血管疾患となるリスクを減らすことが出来るので、積極的に自身の健康に気を配りたいですね。

脳血管疾患となった場合の経済的リスク

日頃から健康に気を付けていても脳血管疾患を発症してしまった場合、どれくらいの治療費がかかるのでしょうか。
厚生労働省の統計調査によると脳血管疾患となった場合の平均入院日数は78.2日であり、全体の入院日数の平均29.3日を大きく上回ります。また、年齢が高くなるほど入院日数は長くなる傾向にあります。
1日あたりの医療費の自己負担額は3割負担で平均18000円と言われています。高額療養費制度で上限額を超えた医療費の還付はあるものの、差額ベッド代や食事代などは健康保険対象外で全額自己負担ということもあり入院が長期化するほど経済的負担は増えていきます。
脳血管疾患は日本人の介護となった原因の第1位であり、退院後もリハビリ等で継続的な費用が発生する可能性があります。
日頃から健康に気を付けていても、もし脳血管疾患を発症してしまった場合には多額の治療費がかかることが分かりましたね。
自分自身はもちろん家族が病気になってしまった際に慌てないよう、健康なうちから生命保険で備えておくことが大切です。

脳血管疾患にはどのような保険で備える?

では脳血管疾患に備えることが出来る保険にはどのような種類があるのでしょうか。

① 医療保険
入院や手術に備えることができる保険です。入院に関しては入院給付金日額×入院日数で計算された金額が受け取れるタイプのものが主流でしたが、最近は入院日数に関わらず一時金で受け取れるタイプの保険も販売されています。手術に関しては入院給付金日額に所定の倍率を掛けた金額が受け取れるタイプのものが多いです。所定の疾病で入院した場合に入院日額が2倍になる特約を付帯できる医療保険もあり、入院の長期化による経済的負担をカバーすることができます。

② 三大疾病保険
名前の通り、三大疾病に備えることができる保険です。三大疾病とは「悪性新生物(がん)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の3つであり、日本人の死因の約半数がこちらの三大疾病だと言われています。
脳血管疾患となった場合の保険金支払い事由としては「所定の状態が60日以上継続していること」とする保険会社が多いですが、中には「治療のための所定の手術を受けた場合」でも保険金を支払うとする保険会社もあります。一時金で受け取れるタイプの保険が多いので退院後の通院治療やリハビリにかかる費用など、医療保険ではカバーしきれない部分を補うことが出来ます。

③ 介護保険
脳血管疾患は介護状態となった原因の第1位です。脳血管疾患の後遺症として運動麻痺、言語障害、失明、などが挙げられますが実際に脳血管疾患となった人の約7割は何かしらの後遺症があるというデータもあります。
「公的介護保険制度の要介護の2または3に該当した場合」または「所定の要介護状態が180日以上継続した場合」を保険金支払要件としている保険会社が多いです。万一後遺症が残ってしまった場合に備えて介護保険も加入しておくと安心でしょう。

④ 就業不能保険
こちらは病気やケガが原因で長期間働けなくなった際の生活費を補填する保険です。
「入院している状態」「医師の指示に基づいた在宅療養をしている状態」「所定の障害等級に認定された状態」になった際に保険金を支払うとしている保険会社が多いです。
医療保険だけでは日々の生活費を賄うことは出来ませんし、病気になったからといって教育費や家のローンなどの支払いは待ってくれません。
厚生労働省の調査によると脳血管疾患を発病した方の職場復帰時期は平均1年から1年6カ月とあります。復職までの間にお給料の代わりに受け取れるお金があると安心ですね。

脳血管疾患に備えられる保険として上記4種類の保険が挙げられます。他にも万一の時に備える死亡保険や身体障害状態に備える保険もあります。ご自身の家族構成やライフサイクルに合わせて保障を組み合わせてみるといいかもしれませんね

まとめ

生命保険に加入することによって、いざという時の経済的リスクは減らすことができます。しかし、病気になってからでは生命保険に加入することが出来ません。健康でいる間はなかなか生命保険への加入を意識しづらいとは思いますが、この機会に自身が入っている保険の保障内容の確認や、まだ保険に入っていない方は加入を検討してみてはいかがでしょうか。