20代に保険は必要?その加入率は?

今現在、様々な保険会社から沢山の商品が出ている事は、普段意識をしていなくてもテレビなどを見ていると感じるかと思います。では、おおまかに見た保険の種類は実際どのくらいになるのでしょうか。
また、「保険」というと、年齢が高くなるにつれ意識が強くなるイメージがありますが、20代の若年層には関係のない事なのでしょうか。
今回は主な保険の種類についてや、20代で保険に加入する必要性をメリットやリスクから考え、また実際20代でどのくらいの人が加入しているのかも一緒に見ていきましょう。
保険の種類はどのくらいあるの?
今現在、様々な保険会社でいろいろな商品が出ていますので、数えきれないほどの保険の種類があるように思えますが、実際のところ、どのようなものがあるのでしょうか?今回は以下に代表的なものをいくつかピックアップしました。
◎死亡時に備える保険
死亡時に備える保険として、主に下記の3つが挙げられます。
【定期保険】
被保険者がその決められた期間で死亡、もしくは所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。
【終身保険】
一生のうちで被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった際に保険金が支払われます。
【収入保障保険】
被保険者が一定期間に死亡、もしくは所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われます。毎月一定額ずつ支払われるのが特徴です。
◎ケガや病気、介護に備える保険
ケガや病気、そして介護に備える保険として、下記の3種類が挙げられます。
【医療保険】
医療保険には公的なものと、民間のものがあります。どちらもケガや病気により通院・入院・手術をした際に保障されますが、公的医療保険では保障対象外のものもある為、それを補うものとして民間医療保険は役立ちます。
【ガン保険】
ガンに特化した保険になり、ガンを患った時に手厚い保障が受けられます。
【介護保険】
介護保険には公的なものと、民間のものがあります。公的介護保険には年齢等で給付金の条件がついていますので、それなどを補う役割として民間介護保険が役立ちます。
◎将来の備えとしての保険
将来に備える保険として、以下の2つが主に挙げられます。
【個人年金保険】
個人年金保険とは、60歳や65歳まで保険料を支払う事でお金を積み立て、その後はその積立金をもとに年金をもらえる保険になります。
【学資保険】
学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。
20代の保険の必要性とは?
20代はまだまだ病気にかかるリスクが低い上に、家庭を築き、社会において大きな責任を担うなどの将来像は、まだイメージがつきにくいかもしれません。
では、果たして20代の若年層において、生命保険は必要なのでしょうか?次からは、20代で生命保険に加入するメリットを見ていきましょう。
◎20代で保険に加入するメリットとは?
以下が、若いうちに生命保険に加入する主なメリットになります。
◆保険料が安い
一般的に、若くて健康な時に加入した方が保険料が安くなります。毎月支払う保険料も加入時から一定であることが多いです。
◆万が一の際の、急な出費に対応できない
20代は就職したばかりで収入が安定していない人や、貯蓄が少ない人が多い為、万が一の際の高額な医療費への備えがあると安心です。
◆加入条件が緩い
病歴がある方は生命保険の加入が難しくなる可能性があります。病歴がなく、リスクも少ない健康なうちに保険に加入しておくのがおすすめです。
◎そもそも、20代で考える必要のあるリスクとは何?
では、20代と若いうちに考えなければならないリスクとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。ライフステージ別に見ていきます。
【就職】
自分の病気やケガにおける医療費、また、働けなくなった時の収入減の為に備える必要があります。
◇おすすめの保険
・医療保険
【結婚】
自分の医療費や働けなくなった際の収入減に加え、死亡時に遺された家族への備えも必要になります。
◇おすすめの保険
・医療保険
・定期保険
・終身保険
・収入保障保険
【妊娠・出産】
死亡した時の為に、遺された家族のサポートを手厚くし、更に女性は異常分娩などに備えて医療費の準備も大切になってきます。子どもに対しては、教育資金の積み立ても考えなくてはなりません。
◇おすすめの保険
・医療保険
・定期保険
・終身保険
・収入保障保険
・学資保険
では、現状として20代でどのくらいの人が生命保険に加入しているのでしょうか。
次からは、20代の生命保険加入率について見ていきます。
20代の生命保険加入率は?
20代ではさまざまなリスクがまだ少ない為、生命保険の加入率は少ない印象がありますね。では実際の所はどれくらいなのでしょうか。
◎年齢別の加入率
令和元年度の生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、20代の生命保険加入率は、
◆男性:58.5%
◆女性:59.9%
というデータが出ています。
「半数以上も」という印象ではありますが、実は30代からは一気に増加し、どの年代でも80%以上(40代男性においては90%強)の加入率となっておりますので、全体的に見るとやはりまだ20代の加入率は低いようです。
上記データはあくまで年齢別になりますが、ライフステージは人それぞれ異なります。
では次はライフステージ別の加入率を見てみましょう。
◎ライフステージ別の加入率
ライフステージ別の生命保険加入率はおおよそ以下のようになっています。
◆未婚:約63%
◆既婚&子供無し:約83%
◆既婚&末子未就学児:約90%
◆既婚&末子小学生:約92%
◆既婚&末子中学生~高校生:約93%
◆既婚&末子大学生:約95%
◆既婚&子供卒業済で未婚:約88%
◆既婚&子供卒業済で既婚:約91%
この数値を見ると、家庭の有無、更に子供の有無で加入率に違いがある事がわかりますね。
まとめ
様々な生命保険がある中で、20代における必要な備えを見てきました。そして年齢別加入率を見ると、まだ20代では半数程に留まっている事がわかりますので、そのデータからは確実な必要性は見えないかもれません。しかし、ライフステージ別ではまた変わってきますので、自身の年齢やライフステージからのリスクをよく考え、その上で生命保険の加入をどうするのかを検討するのが良いでしょう。