20代で保険に加入するメリットは?

20代で保険に加入するメリットは?
健康で働き盛りの20代。「医療保険に加入している意味はあるのだろうか」「まだ加入する必要はないのではないだろうか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今後の人生を見据えて、どんな保険に入ればいいのかわからないという方も多くいると思います。
今回のコラムでは、20代で医療保険に加入するとどんなメリットがあるのか、年齢を重ねてから保険に加入するとどんなデメリットがあるのか一緒に見ていきましょう。また、家族構成別に保険の選び方をご紹介します。
20代で保険に加入するメリット
◎万が一の時に備えられる
20代で健康といっても、突然の病気やけがのリスクは誰にでもあります。特に20代では十分な収入や貯蓄がない人もいると思います。万が一のことがあった時に、自分や家族(両親や配偶者、子ども)が経済的に困らないように備えておく必要があります。
◎保険料が安くなる
これは、生命保険が相互扶助のシステムだからです。加入している人が保険料を公平に負担し、万が一の時に給付金を受け取ることができます。保険料は予定死亡率などの指標をもとに計算され、決定します。予定死亡率とは、過去の統計から年齢や性別ごとの死亡者数を予測し、保険金の支払いに充当するための必要な金額を算出するために使います。
一般的に20代など若い方は病気になるリスク・死亡するリスクが低く、30代40代など年齢を重ねた方は病気になるリスク・死亡するリスクが高まります。契約時の年齢で保険料が決まるため、若くて健康な時に保険に加入しておいた方が月々の保険料は安くなりますし、払込保険料の総額も安くなる場合があります。
年齢を重ねてから保険に加入するデメリット
◎保険に加入できない場合がある
過去に入院や手術歴があったり、出産時に帝王切開をしたり、健康診断や人間ドッグでの異常があると病気や死亡のリスクが高まると判断されて、加入する段階で契約者が健康であることが前提の保険には加入できなくなってしまいます。入りたい保険に入れなくなることに加えて、保険に加入できたとしても保障されない期間が発生するなどの条件付きになってしまう場合があります。既往歴があっても加入できる保険もありますが、保険料が割高になってしまったり、保険金の支払いの条件が厳しくなったりと、健康な人よりも選択肢が狭まり不利になってしまいます。
◎保険料が高くなる
若い方よりも30代40代など年齢を重ねた方は病気になるリスク・死亡するリスクが高まるため、月々の保険料が高くなり、払込保険料の総額も割高になってしまう場合があります。若いうちに保険に加入して長く付き合っていくのが良いでしょう。
20代におすすめの保険
では、保険の加入を検討したいがどんな保険が良いかわからないという方のために、家族構成別におすすめの保険をご紹介します。
◎20代独身の場合
20代独身の方は特に病気やけがで働けなくなった時のリスクに備えておくと良いでしょう。おすすめの保険は医療保険と就業不能保険です。医療保険は病気やけがで入院や手術などの治療をした際にかかった費用を保障する保険です。就業不能保険は治療期間が長引いて収入が減った場合に備えて、加入しておくことをおすすめします。この2つの保険を、家計の負担にならない程度の保険料を設定して加入すると良いでしょう。
◎20代既婚者の場合
独身の時とは違って、配偶者の事を考えて保険の加入を検討する必要があります。自分が死んだ場合の葬儀代や、配偶者が経済的に困らないように、死亡保険の加入をおすすめします。また、女性は将来の妊娠や出産に備えて医療保険に加入すると良いでしょう。これは切迫早産や帝王切開などのリスクに備えるためです。妊娠した後だと保険に加入できない場合や、加入はできても保障されない期間が設けられる場合があるので、早めに入っておくと良いでしょう。
◎20代で子どもがいる場合
既婚者の場合と同様に、自分が死んだ場合に配偶者や子どもが経済的に困らないように死亡保険の加入をおすすめします。その際、夫婦のみの場合と比べて死亡保険金の額を高めに設定する人が多いようです。また子どもの養育費や教育費に備えて学資保険を検討すると良いでしょう。
まとめ
20代でまだ若くて健康だからと、保険に加入しなくて良いわけではないことがわかりましたね。20代では必要ないと思っても、先々の事を考えて早めに保険に加入しておくと安心できそうです。次回のコラムでは20代におすすめの共済についてご紹介します。