全国共済お役立ちコラム

変化の30代。気になる保険加入率は?

2021-2-1

20代も自立や就職などライフステージに変化が起こりやすい年代ではありますが、30代でも転職・結婚・出産・独立…など、同様に環境に変化が起こりやすい時期でもあります。
しかし、20代と30代、同じように変化の代とはいえ、30代では家族が増えるなど、「自分自身だけの問題」ではなくなってくる為、より一層、今後の備えへの意識が高まる事でしょう。
今回は、20代から30代での変化について、また保険加入率からその意識の違いを読み取っていきましょう。

生命保険とは?

保険というと、「生命保険」という言葉を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実際に生命保険とは何かを考えたことがありますでしょうか。
まず、生命保険は任意で加入が出来る民間の保険になります。加入している大勢の人で公平に保険料を出し合う事により、加入者の死や健康状態に関するもしもの時に、保険金や給付金が支払われる仕組みになっています

◎生命保険には何種類ある?
一口で生命保険と言っても、いろんな種類の保険があります。それらは、以下のように4種類に分類されます

①死亡保険
:被保険者が亡くなった場合、または高度障害状態になった場合に保険金を受け取れます。死亡保険には、主に下記のような種類があります。

・定期保険、終身保険
・定期保険特約付終身保険
・収入保障保険

②医療保険、疾病保険
:被保険者が、特定の病気やケガをしたときに給付金を受け取れます。
医療保険や疾病保険には、主に下記のような種類があります。

・定期医療保険、終身医療保険
・ガン保険
・就業不能保険

③介護保険
:被保険者が、介護が必要となった場合に給付金を受け取れます。

④生存保険
:生死混合保険とも呼ばれるように、貯蓄性もある保険です。
生存保険には、主に下記のような種類があります。

・学資保険
・個人年金保険
・養老保険

変化の年、30代。

20代というと学生から社会人に切り替わる時期で、全て自分の為に責任を負う年代になりますが、30代は様々な経験から物事への視野も広くなり、恋愛観、そして仕事のポジションや姿勢も変わってくる為、変化が訪れやすい年代になります。

◎30代の有偶者率
20代と比べて、30代での「現在結婚して配偶者がいる人」の割合はどのように変化しているのでしょうか。
平成27年の国勢調査を見てみると、以下のようになっています。

【有配偶者率:20歳~39歳】
◆女性
・20歳~24歳:7.9%
・25歳~29歳:36.3%
30歳~34歳:60.9%
35歳~39歳:69.7%

◆男性
・20歳~24歳:4.7%
・25歳~29歳:26.3%
30歳~34歳:50.8%
35歳~39歳:61.7%

男女ともに、20代前半での有配偶率は1ケタで低いですが、女性に関しては20代後半で既に36.3%にのぼっています。しかし、30代に入ると、前半であっても男女ともに半数を超え、後半では60%(女性では70%近く)にのぼる事がわかっています
30代は結婚によるライフスタイルの変化が起きやすい年代という事が読み取れますね。

◎30代の働き方
大手転職サイト、エン転職が2015年に「仕事」への意識について調査しました。
そのデータより、“仕事で重視する事”で1位にあがった項目は「収入」という結果である事がわかりましたが、“働く理由”については20代と30代で違いが見られたのです。

『20代は「自分の為」。30代は「家族の為」。』
20代でも特に前半の人たちは、学生から社会人に変わり、親もとを離れひとり立ちする時期ですので、家賃や生活をする為のお金が必要になります。その為、自分の(自立する為)に働く」という意識が強いのでしょう。
そして30代はそのような生活にも慣れてくる時期で、収入が20代の時よりも増え安定し、結婚によって家族ができる人が多い年代でもあります。そうすると自分だけでなく、家族を支える為にも、20代と比べて意識の変化が起こるのだと考えられます

30代での健康に対する意識の変化

20代はとにかく体力があり、夜更かしや飲酒、食生活の乱れがあっても、特に生活に支障も出ない為、気になる人は少ないでしょう。
しかし30代では少し変化が現れてきます。20代と同じような生活習慣を続けていると、免疫力が低下し体に負担がかかり、風邪を引きやすくなる・具合が悪くなるなど、生活に支障が出やすくなる為、生活習慣を見直す人も多くなってきます。
また、今まで頼って来た両親などの身内の人が年齢的に大きな病気にかかるリスクも高まってくる時期であり、更に家族や子どもが出来て守るべきものへの責任感が大きく生まれる時期でもある為、病気や「もしも」の時に対する関心や意識の強さがより一層高まる年代となります

その意識の変化は、保険の加入率にも

20代から30代にかけて、ライフステージや意識の変化が起こりやすいと述べてきましたが、それは保険の加入率からも読み取れます。

生命保険文化センターの調査によると、20代と30代の生命保険加入率は以下のようになっています。

【20代:保険加入率】
◆男性:58.5%
◆女性:59.9%

【30代:保険加入率】
男性:82.4%
女性:82.8%

実は20代でも加入率は半数を超えていて、そこまで低いというわけではありませんが、30代からの加入率は急激に伸びている事がわかりますね。やはり、ライフステージの変化などをきっかけに保険を考える人が多いようです。それだけなく、30代では収入が増え、保険料を支払う余裕が出てくるという事が背景にあることも考えられます。

まとめ

30代は周囲の環境やライフステージ、意識の向き所など、様々な事が変化する時期になります。そんな変化をきっかけに加入する人が8割を超える「保険の加入」ですが、もちろん任意になります。一度ご自身の状況やふりかかる恐れのあるリスクを考え、万が一のことが起きた際に対応できる経済力があるのか、それとも保険でのサポートで安心を重視するのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。