30代子育て世代に必要な保険とは?

30代は結婚・出産・転職などライフスタイルや家族構成に大きく変化がある時期だと思います。
20代よりも年齢的にリスクが高くなるため、まだ保険に入っていない方は保険の加入を検討することをおすすめします。既に保険に入っている方も、環境が変わりやすい30代のタイミングで保険の見直しをすると良いですね。
では保険の見直しといっても、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
今回のコラムでは、子育て真っ盛りの30代におすすめの保険についてご紹介します。
30代におすすめの保険
◎30代独身の場合
20代と同じように病気やけがに備えた医療保険や働けなくなった時のための就業不能保険をおすすめします。
◎30代女性の場合
30代の女性は、女性特有の病気の患者数が20代と比べると2倍になり、全年代の中でピークとなります。女性にとって30代は特にリスクが高まる時期と言えます。妊娠や出産に関わる病気や、乳がんなど婦人科系の病気などが挙げられます。そこで、女性向け保険への加入や、通常の医療保険に女性特約を付けることを検討すると良いでしょう。
◎30代で子どものいない夫婦の場合
結婚を機に保険へ加入する人が多い傾向にあり、病気やけがに備えて医療保険に加入することをおすすめします。共働きの場合は、高額な保険金の死亡保険は基本的に必要ないでしょう。しかし、片方の配偶者しか働いていない場合は、万が一の際に配偶者が経済的に困らないようにお金を残す必要があるため、死亡保険に加入して保険金を高めに設定すると良いです。
◎30代で子どもがいる場合
結婚・妊娠出産をきっかけに保険に加入する人が多いです。子どもがいると収入源の親が亡くなった場合に遺族年金を受け取ることができます。しかしそれだけでは足りないため、死亡保険に加入すると良いでしょう。死亡保険や医療保険の他には、子どもの教育費に備えて学資保険を検討することをおすすめします。次の項目でファミリータイプ別に詳しくご紹介します。
ファミリータイプ別におすすめの保険
30代ファミリーで保険を考える際の1番のポイントは、家計への負担と子どもの教育費です。家族が増えて家を買った際の住宅ローンや、子どもの教育費など支出が増える時期のため、家計の負担にならない程度の保険料(手取りの約5~7%)の範囲内で検討すると良いでしょう。
◎子持ちで共働きの場合
共働きの場合、片方が亡くなっても全く生活できなくなる、ということはないと思います。しかし、子どもの成長と共に必要になってくる教育費を現在の収入や貯蓄で賄うのが難しそうであれば、学資保険や貯蓄型の生命保険に加入することをおすすめします。学資保険は子どもが0~6歳の間に加入して、大学入学の18歳になるタイミングで満期を設定することが多く、早く加入するほど保険料が下がります。妊娠中から加入できるものもあるため、早めに加入を検討すると良いでしょう。
◎子持ちで片方の配偶者のみ働いている場合
収入源の配偶者が亡くなった場合、残された家族は経済的に困ってしまいます。そこで加入するのが死亡保険です。貯蓄・遺族年金・死亡退職金と合わせて死亡保険の保険金は遺族の収入源となります。必要な保険金の額は、どのくらい貯蓄があるか、受け取ることのできる遺族年金の金額、死亡退職金の有無によって変わってきます。「葬儀代+生活費+子どもの教育費」を現実的に考えて設定すると良いでしょう。持ち家でなければ、生活費に住居費もプラスで必要になります。教育費は子どもの人数や、学校は公立と私立のどちらを想定するかで大きく変わってきます。小学校から大学まですべて公立の場合は約730万円、高校まですべて公立で大学は私立の場合は約1,000万円、すべて私立の場合は約2,000万円かかります。死亡保険は葬儀代と生活費を考えて設定し、それとは別に学資保険に加入するのも良いでしょう。
◎母子家庭(シングルマザー)や父子家庭(シングルファザー)の場合
片親で将来への不安から加入した人が多いようです。親が亡くなった場合、子どもがその後の生活や教育にかかる費用に困らないような死亡保障が必要になります。死亡保険に加入して十分な保険金を設定するほかに、学資保険で契約者である親が亡くなった場合に保険料が免除されるタイプのものがあるため、検討すると良いでしょう。また、親が亡くなった場合に毎月の生活費が保障される収入保障保険もあります。保険料が低く、子どもの成長に応じて保険金が低くなっていくのが特徴です。
まとめ
30代のファミリーに注目しておすすめの保険を見てきました。次回のコラムでは30代で保険に加入するメリットや加入しないデメリットについてご紹介します。