40代の将来を見据えた保険とは?

40代の90%以上が何かしらの保険に加入しているという調査結果があります。
しかし、若い時に入った保険では保障内容が物足りなくなっていたり、家族構成の変化などで当時と今とでは保険加入の目的が変わっていたりします。そこで、将来や老後を見据えた保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
前回は40代子どもがいるファミリー向けの保険選び、晩婚や高齢出産の人向けの学資保険についてご紹介しました。今回は、40代の将来を見据えた保険についてご紹介します。
40代保険の見直しのポイント
◎保険の見直しをするべき人
特に2パターンの人に保険の見直しをおすすめします。
健康な人:ここでの健康な人とは、今までに入院や手術の経験がなく、健康診断で引っ掛かっていない人を指します。健康な人は、健診に引っ掛かったり病気になったりする前に保険を見直し、保険料が安くて保障が手厚いなど条件の良い保険に変更することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
若い時に加入した保険のままでいる人:例えば、20代に医療保険やがん保険に加入して20年以上が経っている人は、今の医療技術に対して保障内容が合っていない場合があります。日々医療は進歩し、先進医療など治療方法の選択肢が増えているため、保障内容を見直すと良いでしょう。
◎今の保険の内容を可視化する
保険の内容を可視化することで、何が不足しているか明確に分かります。保険期間や保障内容、保険料、保険金の額などをExcelなどにまとめてみると良いでしょう。可視化した上で、支払っている保険料は適切か(家計の大きな負担になっていないかなど)、何のために保険に加入しているか目的を再確認してみましょう。そして、不足している保障内容があれば追加したり、変更したりと今の自分や家族に合った保険に更新することをおすすめします。
基本情報:契約者、受取人、保険の種類、保険会社、保険期間、保険料、支払方法、払込期間
生命保険:死亡保険金額の一時金の額、死亡保険金額の年金額
医療保険:入院時の1日あたりの給付金、通院(入院あり)の1日あたりの給付金
がん保険:入院時の1日あたりの給付金、がんと診断された時の一時金の額
その他:付帯している特約の内容、特約保険料
将来を見据えた40代におすすめの保険
◎逓減型定期保険
時間の経過と共に受け取れる保険金が減っていく保険です。例えば子どもの成長と共に、自立するまでにかかる生活費や教育費、つまり経済的責任が毎年減っていくので、保険金が毎年減っていくということです。
ライフステージに合わせた非常に合理的な保険で、時期に関わらず一定の保険金が受け取れる保険と比較すると、保険料が安く済むのがメリットです。保険金が減っていくことがデメリットと感じる人は他の保険を検討しましょう。
◎収入保障保険
保険金を一定額ずつ年金の形式で受け取れる保険です。一括で保険金を受け取るよりも、遺族年金と合わせて毎月の家族の生活費にあてたいという人にはこちらがおすすめです。
メリットは、毎月一定金額受け取れることと、逓減型定期保険よりも保険料が安いことです。デメリットは、解約返戻金がないもしくはあっても少ないことです。
◎個人年金保険
個人年金保険とは、60歳や65歳まで保険料という形で払うことでお金を積み立て、払込が終わったら積立金を元に年金をもらうという保険です。
メリットは生命保険料控除の対象のため、節税効果があります。デメリットは、途中解約すると払った保険料より戻ってくる保険金が少なくなる場合があります。
個人年金保険は確定年金・有期年金・終身年金の3つあります。
確定年金:年金の受け取り期間が10年や15年と固定になっていて、死亡した場合は遺族が受け取れます。
有期年金:年金の受け取り期間は10年や15年など固定で、死亡した場合でも遺族は受け取れません。
終身年金:生きている間ずっと年金を受け取ることができますが、遺族は受け取れません。
◎低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、終身保険の中でも一定期間中は解約した時の返戻金を低くしている保険です。保険料を払っている間は返戻金が低く、返戻金は一般的な終身保険の70%となっています。
メリットは一般的な終身保険の保険料よりも安く、終身の死亡保障が受けられることです。また、返戻金が低い期間は解約を避ける心理が働くため、結果的に解約返戻金としてお金が貯まります。デメリットは、保険料払込期間中に解約すると元本割れになってしまうことです。
まとめ
保険の見直しのポイントや40代におすすめの保険への理解は深まったでしょうか?将来を見据えて保険料が安い保険が良いのか、毎月年金型で受け取れる保険が良いのかなど、メリットやデメリットを踏まえ、十分に検討しましょう。次回のコラムでは40代におすすめの、保険料が安い共済についてご紹介します。