がん、心筋梗塞、脳卒中に備えるため三大疾病特約を検討しましょう!

三大疾病とは、「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」のことで、これらを保障する保険あるいは特約のことを三大疾病保険(特約)といいます。
通常の医療保険、生命保険よりも三大疾病に特化していて、保障を手厚くしています。
メジャーな保険ではありますが、保険金の支払い条件の制限が細かく把握しづらい保険でもあります。
今回は、保障内容と合わせて、保険金の支払い条件についても見ていきましょう。
三大疾病特約の保障内容はどのようになっているの?
まず、三大疾病特約の保障内容について把握しましょう。
一般的に三大疾病特約は、三大疾病一時金
と死亡・高度障害保険金の2つが主な保障となっています。ただ、この2つの保障を重複して受け取れないものが多いので気をつけましょう。
では早速、それぞれ具体的にどのような保障なのか、その中身を見ていきます。
三大疾病一時金でまとまったお金を受け取れる!
三大疾病一時金は、三大疾病で決まった条件を満たす状態になったときに、100万円、200万円、300万円など一時金としてまとまったお金を受け取れる保障です。
三大疾病は入院や手術だけでなく、その後の通院、リハビリなど、中長期にわたって費用がかかる可能性があります。
その点を考えると、早い段階でまとまったお金を受け取れるこのことは、三大疾病にかかったときに大きな備えになるでしょう。
死亡・高度障害保険金は三大疾病でなくても受け取れる?
死亡・高度障害保険金は、死亡したときや高度障害状態になったときに、100万円、200万円、300万円など、まとまった保険金を受け取れる保障です。
「三大疾病特約」という名称なので、わかりづらいかもしれませんが、この保障は三大疾病にならなくても「死亡」「高度障害」のいずれかの状態に該当すれば保険金を受け取ることができます。
入院給付金、通院給付金もプラスで付けることが可能!
また、これまで説明したメインの2つの保障にプラスして付加できるものに三大疾病入院給付金、三大疾病通院給付金があります。これらもチェックしていきましょう。
三大疾病入院給付金は無制限に入院給付金がもらえることも!
三大疾病入院保障は、三大疾病で入院したときに1日につき5,000円~10,000円など入院給付金を受け取れる保障です。
一般的な保険では入院において支払い限度日数が設けられています。しかし、この三大疾病入院給付金おいては支払い限度日数がなく無制限となっている場合が多いです。
これはつまり、どんなに長く入院したとしても、入院給付金を受け続けることができる、ということです。長期的な入院に対応した保障があれば安心につながるでしょう。
入院ではなく通院でも給付金を受け取りたい場合には通院保障も要検討です!
三大疾病通院保障は、三大疾病で通院したときに1日につき5,000円~10,000円など通院給付金を受け取れる保障です。
注意点として、基本的に通院保障における「通院」が「入院をともなう通院」だという点が挙げられます。通院保障では、入院前後の同じ病気を原因とした通院は保障の対象となりますが、通院のみでは保障の対象にならないことが一般的です。
支払い条件は細かくチェックして理解することがポイントです!
保障内容を把握できたところで、もうひとつの大事なポイントである支払い条件について見ていきましょう。
がんの場合は待機期間に注意が必要?
まず、がんの場合は、契約した保険の責任開始日以降に初めて病気になり医師によって診断確定されたときに対象になります。
ただし、がんの中でも上皮内がん等の種類によって対象外となっていたり、金額が少なく支払われたりすることもありますので注意しましょう。
がん保険も同様ですが、がんに関する保障は、通常加入から90日間の待機期間というものが設けられています。この間は支払いの対象にならないので留意しておきましょう。
心筋梗塞の場合は、2ヶ月の以上の労働の制限が条件になっている?
心筋梗塞の場合は、保険期間中に心筋梗塞を発病、その疾病により初めて医師の診察を受けた日からその日を含めて「60日以上の労働の制限」を必要とする状態が継続したと診断されたときが対象になります。 ただ、最近はこの条件が保険会社によってかなり違っているケースも増えていますので、細かい部分は各社の商品を比較してみることが大事です。
脳卒中は神経学的後遺症が継続したときに支払対象になる
脳卒中の場合は、保険期間中に発病し、その疾病により初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて「60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続」したと診断されたときが対象になります。
内容をしっかり把握して、三大疾病に備えよう!
三大疾病特約の概要と支払い要件について説明してきました。メジャーな保険ゆえに保険会社による違いも多いです。三大疾病に備えるために、特に各社の支払い要件には注意しながら検討しましょう!