三大疾病保障は住宅ローンのオプションでも付与できるのを知ってますか?

三大疾病保障は生命保険において、注目されやすい保険ですよね。
実は、この三大疾病保障を特約という形で住宅ローンに付けることができるのをご存知でしょうか。
今回は住宅ローンで三大疾病保障特約を付ける際の注意点などについて学んでいきましょう。
住宅ローンのポイントは金利から保障に移行してきている?
これまで住宅ローンを選択する際、金利がポイントになっていました。ですが、最近では、金利は1%を切り、0.5%近くなる低金利の時代になっています。
そうなると、銀行は金利で差別化することが難しくなってきます。差別化は「金利」から「保障」にフォーカスされるようになってきました。そんな傾向の中で生まれた住宅ローンが「三大疾病保障特約付き住宅ローン」です。
三大疾病保障特約が付いている住宅ローンの特徴は?
三大疾病保障特約付き住宅ローンは、ガン・急性心筋梗塞・脳卒中にかかると住宅ローンの返済が免除されるというものです。
住宅ローンを組む場合、基本的に「団体信用生命保険」に加入することになりますが、それにオプションとして三大疾病保障特約を追加することができるのです。
通常の団体信用生命保険は、住宅ローンを利用している人が亡くなった場合のみに、保険金が支払われます。あくまで死亡時が対象となるため、三大疾病になったとしても保険金が支払われることはありません。 ですが、三大疾病保障特約を付けていると、団体信用生命の保険適用範囲を死亡時だけでなく、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の発病まで拡大することができるのです。
三大疾病保障特約が適用される条件を把握しておきましょう!
それでは、三大疾病保障特約が適用される条件を見ていきましょう。
もちろん銀行によって差はありますが、一般的に三大疾病保障特約付きの住宅ローンの適用条件はほぼ一緒です。 がんの場合は、対象期間中に医者に診断された場合に保障の対象になります。
急性心筋梗塞の適用条件は、対象期間中に発病し、医師の診療を受けた日から「60日以上の労働の制限を必要とする状態」と医師の診断を受けた時、保障の対象になります。
脳卒中の場合は、対象期間中に発病し、医者の初診断を受けた時から言語障害、運動失調、マヒなどの神経学的な後遺症が60日以上継続したという診断を受けた時、保障の対象になります。
気になる三大疾病保障特約付き住宅ローンの保険料を見ていきましょう!
気になるのは特約を付けた場合の保険料ですよね。通常の団体信用生命保険は基本的に無料ですが、適用の範囲が広くなる三大疾病保障特約を付けた場合は、もちろん追加保険料が発生します。
住宅ローンに三大疾病保障特約を付ける場合、生命保険のように毎月決まった金額を支払うのではなく、住宅ローン金利に上乗せされる場合が多いというのが特徴です。上乗せになる金利は銀行によって異なり、0.2%程度の上乗せが多いです。
例えば0.1%程度ならたいしたことはないと思う人も多いかもしれません。ですが、長期間返済の住宅ローンではかなりの負担になってきます。 支払い額と自分の将来計画を比較検討して、三大疾病保障特約付き住宅ローンを組むことが大事です。
三大疾病保障特約付き住宅ローンを利用する際の注意点は?
三大疾病保障特約付き住宅ローンを検討する際のポイントを見ていきましょう。
まず、審査に落ちる可能性があることを考慮しておくことが大事です。 三大疾病保障特約が付いている団体信用生命保険に加入するためには、審査があります。
当然、審査は誰でも通るというわけではなく、加入したくても出来ない人も実際に出てきます。
一度加入すると、ローンが続く限り途中解約は出来ないので注意!
三大疾病保障特約付き住宅ローンは団体信用生命保険のオプションという立ち位置です。
先ほども説明した通り、保険料は金利が上乗せされる形で支払っていくことになるため、基本的に中途解約することが出来ません。
住宅ローンの返済金額以外のお金は手に入らない!
さらに気をつけたいのは、支払われる保険金のことです。三大疾病保障特約付き住宅ローンにおいては、今後の生活のために保険金が支払われるわけではありません。
住宅ローンの支払いも免除となり、さらに上乗せする形で保険金が支払われると思っている人もいるかもしれませんが、三大疾病保障特約付き住宅ローンにおいては、あくまで住宅融資金返済のお金しか支払われません。この点は勘違いしないように注意しましょう。
三大疾病保障特約は生命保険だけでなく、住宅ローンでも検討してみよう!
三大疾病保障特約付きの住宅ローンについて説明してきましたが、参考になりましたでしょうか。住宅の購入を検討している方は、このタイミングで三大疾病保障について、検討してみるのも良いでしょう!